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公開日:2024.07.12

大和市
生涯学習で新たな試み
「マナ☆スタ」7月開講

  • 初回の講座の様子=1日・シリウス

 大和市民が講師となり、さまざまなテーマで講義を展開する「ここからマナ☆スタ」と題する講座が今年7月、シリウスで新たにスタートした。地元に暮らす講師陣がこれまで培ってきた知識や経験を受講者に提供することで、生涯学習のきっかけづくりや受講生の新たな生きがいづくりを目指す。

 この講座は、シリウスで行われていた「健康都市大学 市民でつくる健康学部」が、今年1月に終了したことを受けて企画された。講座名には「学びをスタート」「受講者がスターのように輝き、活気に満ちた毎日を」などの願いが込められた。

 講座のテーマは専門性の高い内容から、趣味の話、人生の経験談などさまざま。「健康学部」で講師をしていた人をはじめ、「教えてみたい」という市民にも「まなびスターズ」の名で講師を務めてもらう方針。事前研修を実施するなどして「より分かりやすく、楽しい講座を目指す」(市担当者)という。シリウス来館者なら誰でも原則無料で受講可能。何歳になっても新たな学びや気づきを得てもらおうというのが講座の狙いだ。

 7月1日、シリウス4階の健康テラスで行われた講座の初回には13人が参加した。中央林間在住の長岡巨知さん(72)が講師を務め、「篆刻家 呉昌碩の世界」と題して50分間の講座を行った。

 長岡さんは、篆刻の魅力や清朝末期から中華民国初期に活躍した篆刻家の作品を解説し、質疑応答もあった。受講者からは「奥深い世界を知ることができた」「分かりやすかった」などの感想が聞かれた。長岡さんは「皆さんの反応や視線から関心を持って聞いてくれていたのが伝わり、うれしかった」と話した。

経緯

 大和市では2019年4月、「健康都市 やまと」にふさわしい市民の学びの場として、それまでの生涯学習事業を改編・拡充した「健康都市大学」がスタート。その一環として、登録されたおよそ150人の市民講師による「市民でつくる健康学部」が開講。受講者数は21年〜23年度が6686人、6503人、5312人と好評だった。

 しかし、受講者の固定化や市民講師の作成資料に著作権の問題が見られるなど、課題も表面化。さらに、シリウスの指定管理者が実施する市民講師のコーディネート事業「やまと生涯学習ねっとわぁく」などの趣旨と重複する部分があり、効率性の観点からも事業の見直しが指摘されていた。

 こうした中、市では今年1月、健康学部を終了し、23年度で健康都市大学も閉校した。一方で、古谷田力市長が市民と意見交換する今年4月30日の「市民と市長のタウンミーティング」では、「健康都市大学を復活してほしい」と要望する市民の声もあった。

 今後は7月22日(月)「日本とドイツの戦後を考える」、同29日(月)「大和式傾聴対話法について」を予定。シリウス4階「健康テラス」で午前11時〜。予約不要。

 問い合わせは市図書・学び交流課【電話】046・259・6104。

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