2月19日から絵画展を行う「湘南水彩スケッチ会」の代表を務める 池田 利範さん 福田在住 82歳
縁の下の力持ちに
○…湘南や横浜を拠点に活動する「湘南水彩スケッチ会」。3年前、前身となる「湘南会」の講師から「会を引き継いでほしい」と打診を受けた。「絵を教えることはできないが仲間から背中を押され、一部を引き継いだ」と笑顔。「いなくてはならない縁の下の力持ちになりたい」という目標を胸に、16人の仲間と透明水彩によるスケッチを楽しんでいる。
○…栃木県で生まれ、幼い頃に東京都大田区へ引っ越した。羽田空港が近く、子どもの頃から大空を見上げては「飛行機に関係する仕事に憧れていた」と目を輝かせる。その夢を叶え、高校卒業後は航空機の整備作業に携わる管理業務に就いた。子どもの誕生を機に新居を構えるため大和市に移り住んだのは、20代後半の頃だった。「大和の空で飛行機を見かけると、今でも子どものころを思い出す」と話す。
○…2014年、湘南会に所属していた友人に誘われ、展示を見に行った。「こんなに爽やかで素敵な絵があるのかと驚愕した」。自分も学んで同じような絵を描けるようになりたいと思い、入会を決意した。遠近法などが分からず悪戦苦闘したというが「透明水彩の持ち味である独特の透明感やにじみは、描き続ける努力と過程で覚えて行く必要がある。その難しさや奥深さにのめり込んだ」と魅力を語る。
○…昨年、自宅の近くに絵画展を開ける施設があることを知った。代表として慣れてきたこともあり、会として3回目となる絵画展を市渋谷学習センターで開催することに。「地元に恩を返すことができれば」と意気込んでいる。個人としても「ぷらっと高座渋谷」で定期的に自作の絵画を4点ほど展示している。「作品が100枚になったら、個展を開きたい」と夢を描く。
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