戻る

大和 人物風土記

公開日:2025.08.01

このほど「大和綾瀬歯科医師会」の会長に就任した
小俣 好子さん
南林間在住 60歳

ここからがスタート

 ○…今年、創立70周年式典が行われた、歴史ある歯科医師会のトップに就いた。20代目にして初となる女性会長。実父も9代目として同会をけん引、その姿を間近で見ていた。「先達のように地域医療に貢献し、市民の皆さんの歯の健康を守っていきたい」と前を向く。診療と並行しながら多忙な日々を送っているが、「会員の皆さんが助けてくれる」と笑顔をみせる。

 ○…南林間に生まれた。実家は昭和初期に祖父が開業した「小俣歯科医院」。幼いころはまだ歯科が地域に少なかった。「毎朝、患者さんの行列をかき分けて学校に向かった」と懐かしむ。4歳のころからピアノを習い始め、ピアニストにあこがれもあったが、患者の笑顔のために朝から晩まで働く祖父や父の姿を見て、自然と歯科の道を志すように。歯学部を卒業と同時に、国家試験に合格した。

 ○…現在、院長と理事長を兼任しながら日々患者と向き合っている。4代にわたって通院する人も少なくないとか。診療の合間、ふと自宅のグランドピアノを奏でることがある。医院の上階が自宅で、現在も「患者さんが音に合わせて生歌を披露してくれることがある」と明かす。患者と歯科医師の距離が近く、親しみやすい現在の医院を「体力の限り続けていきたい」と語る。

 ○…昨年11月に還暦を迎え、「ここからがスタート」と気持ちを新たにした。自身の誕生日に合わせ、息子さんも歯科医師会に入会した。「若い会員も増えてきている。各世代が一丸となり、縦と横のつながりを強いものにしていきたい」と先を見据える。「歯科医師会の活動を次世代に」という使命、そして「患者目線の診療」というモットーを胸に、これからも前に進む。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

大和 人物風土記の新着記事

大和 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS