大和 人物風土記
公開日:2025.08.15
大和綾瀬保護司会の会長を務める
篠田 正さん
つきみ野在住 74歳
更生のゴールへ伴走
○…保護司は、罪を犯した人の社会復帰を支援する民間のボランティア。60歳を過ぎたころから務め、今年で14年目を迎えた。現在は、2市を活動区域とする大和綾瀬保護司会の会長も務め、対象者の生活指導や相談支援を行う。「『更生させる』という考えだと相手も硬くなる。会話で和み、距離を縮めたい」と語り、「その先に更生の糸口があるはず」と信じ、活動を続けてきた。
○…下鶴間の農家に生まれた。夏休みになるとスイカを近くの防空壕(ごう)に運ぶ手伝いをした。「(防空壕は)天然の冷蔵庫でね」と、真夏の記憶をたどる。子どものころから運動が好きで、大和中学校では陸上部に所属。「小柄だったから」と長距離を専門にして健脚を磨いた。東京五輪で日本人選手が躍動する姿に背中を押され、校庭で汗を流した日々は「充実した時間だった」
○…大学卒業後、銀行の内定を受けていたが、市の広報に載っていた求人欄に目が留まり、「せっかくなら大和のために働きたい」と一念発起、23歳で大和市に入庁した。環境や防災対策などさまざまな分野で勤め、56歳からは消防長も務めた。結婚は27歳の時。2人の子どもに恵まれ、現在は妻と暮らす。保護司のほか、不動産管理業も営んでいる。
○…かつて、高校1年で退学になった対象者を担当し、試験勉強に2年間付き合ったことがある。「高卒認定試験に合格してね。うれしかった」と笑顔。こうした活動の一方、今後4年間で保護司会ではおよそ20人が退任の年齢を迎える。「人材確保が喫緊の課題」と位置づけ、今年2月には周知活動の一環でパネル展を初開催した。「保護司を必要とする人のために」と会員一丸で知恵を出し合いながら、走り続けている。
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