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大和 人物風土記

公開日:2025.11.21

11月9日にシリウスで開かれた催し「『ふれる』セラピー」を企画した
小林 結子さん
大和南在住 50歳

「自分らしく」生きる

 ○…多様性が尊重される現代にあってもなお、障がいのある人と社会を隔てる壁はゼロではないという。手の平から伝わる温もりを分かち合い、障がいの有無を超えて「笑顔で支え合える世界に近づけたら」。そんな思いを形にした「『ふれる』セラピー」では、来場者から多くの反響と共感が寄せられた。「もし社会に偏見があるのならば、それをなくしていきたい」と前を向く。

 ○…藤沢市に生まれた。高校時代から保育士を志し、短大卒業後はその道に進んだ。結婚を機に33歳で大和市へ。ほどなくして子宝に恵まれ、出産後にダウン症が判明した。「いったいどういう生活になるか」。「ショックもあった」。インターネットで情報をかき集めることもあった。しかし、出産から1カ月半後、新生児集中治療室から無事に帰ってきた息子を家に迎えた時、「心からうれしかった」

 ○…「多くの方に息子の存在を知ってほしい」と、地域とのつながりを大切にしてきた。子ども会や地元神社の役員のほか、昨年までは瀬谷支援学校のPTA役員も務めた。大和の阿波おどりにも親子で参加し、昨年は鳴り物を担当。「幼少期から内気で人見知りだった」と自身を振り返るが、今は行動力が光る。現在、大和駅前でエステ店も営む。息子の送迎を考慮し、完全予約制だ。

 ○…今年の2月に50歳を迎えた。人生100年時代。その後半戦は、「障がいのあるお子さん、そのママたちの自分らしい生き方をサポートできれば」と考えている。親たちの集いの場、障がいのある子どもたちの活躍の場の創出など、構想は尽きない。多忙な日々にあっても趣味であるベリーダンスのレッスンは毎月欠かさない。「自分らしい生き方」を、貫いている。

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