大和 人物風土記
公開日:2025.11.28
中央林間ボクシングスタジオの会長を務める
太田 茂さん
中央林間在住 55歳
挑戦を続けていく
○…中央林間駅そばのビル4階、エレベーターの扉が開くとミット打ちの音が聞こえてくる。約130人が日々ボクシングに打ち込んでいるスタジオの会長を務める。今月行われた「全日本マスボクシング選手権大会」に選手たちを送り出し、5人が表彰台に上がった。「競技化された5年前に比べ、選手人口も増え、年々レベルが上がっている。そんな中選手たちは頑張ってくれた」とたたえる。
○…大分県大分市の出身。日本チャンピオンも輩出しているボクシングジムに生まれた。ボクシングを始めたのは高校生の時。個人競技で大学の推薦を取りたいと決めたことがきっかけだった。「何としてでも東京に行きたかった」と笑う。1年生で九州大会優勝、2・3年生でインターハイに出場するなど活躍した。「ジムではプロ選手と打ち合っていたので、同年代には負けるわけがないと思っていた」。無事進学し上京した。
○…大学卒業後は会社員を経て、中央林間のスポーツクラブで働いた。「ここでの経験がスタジオの経営に活きている」。「プロを目指している人だけでなく、たくさんの人がボクシングを楽しめるジムを作りたい」という思いから、35歳の時にスタジオをオープンした。「マスボクシングは、誰でも試合の緊張感や勝った時の達成感を味わえるので、ぴったりの競技」と魅力を語る。
○…会長としてだけでなく、マスボクシング普及強化委員としての顔も持つ。週末は試合やイベントなど忙しい日々を送る。つかの間のリフレッシュは温泉に入ること。「実家に帰ると必ず温泉に行く」という。「県内の選手登録数を100人にするのが目標。お世話になったボクシング協会に恩返しができたら」と意気込んでいる。
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