「ラウンドワンジャパンカップボウリング2013」で優勝したプロボウラー 加藤 祐哉さん 東柏ケ谷在住 32歳
前向き思考で栄冠手に
○…「よろしくお願いします」。186センチの長身にもかかわらず、90度に腰を折り曲げ、深々と挨拶する姿だけで人柄の良さが伝わる。アメリカや韓国のプロを招待して11月末に行われたジャパンカップで、初出場初優勝、世界一の快挙を成し遂げた。「その時は実感がなかった。周りの人に褒めてもらい、日を追うごとに湧いてきた」。プロ生活10年目で偉業を成し遂げた。
○…ボーリングとの出会いは、大学生の時に始めたボウリング場でのアルバイト。特に興味はなく、1人で投げに来る客に対しても「何が楽しいのだろう。みんなで遊んだ方が楽しいだろうに」と不思議でしょうがなかった。しかしある時、廃棄するボールをもらうことに。「穴が指にピッタリで、それで投げたら楽しかったんです」。それ以来すっかりボーリングの虜になった。
○…卒業後プロの道へ進むことを決断。「父親は公務員。自分も公務員になろうと思っていた」と恥ずかしそうに下を向く。卒業とともにプロテストを受験するが結果は不合格。しかし諦めることなく翌年の合格を目指す。テスト前の3カ月、毎日30ゲームを投げ込んだ。その努力が実り合格。「ただボーリングが好きなだけでこの世界に飛び込んだ。ストライクの時のピンが弾け飛ぶ、あの乾いた音が最高。それと達成感、僕のボーリング愛はこれに尽きます」と目を輝かせる。
○…現在は「さがみのボウル」に勤務しながらプロ生活を送る。幼い頃からやんちゃで根はポジティブ。しかし、ボーリングになると別人に。「失敗するのでは」と弱気になることも多く、成績も伴わずなかなか自信を持てない時期が続いた。しかし今の師と出会い「勝てる」と前向きな考え方ができるようになった。「師が3勝している。だから自分は早く2勝目を挙げ4勝したい」。3歳と11カ月の2児の子をもつ父は「ボーリング界を発展させる」という大きな目標に向かい今日もレーンに立つ。
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