県は5月14日、「2018年度神奈川県パラリンピアン育成事業認定書交付式」を行い、市内を拠点に活動する卓球クラブ「海老名リトルキングス」の代表を務める三田村宗明さん(37)を認定した。三田村さんは、元卓球日本代表の竹田隆選手(37/横浜市)とともに、東京パラリンピック出場に向け動き出している。
同事業は東京パラ五輪をめざす県内選手と指導者の活動費を助成するもので、今回は選手35人と指導者2人が認定された。
指導者の一人として選ばれた三田村さんは、かつて日本代表選手として卓球界を牽引した名選手。10年前から名門卓球クラブ「海老名リトルキングス」を受け継ぎ、選手育成の道を歩んでいる。
一方、三田村さんがコーチを務める竹田選手も同じ認定を受けた。軽度の知的障害がある同選手はアテネパラリンピックで4位入賞、昨年行われたスペインオープン個人戦でも銅メダルを獲得するなど、豊富な経験を持っている。
三田村さんが竹田選手のコーチを引き受けたのは昨秋。粘り強いラリーが持ち味で守備力に定評のある竹田選手だが、試合展開の大半が守備スタイルであったため、三田村さんの指導のもと「攻撃のオプションを付けよう」と改善した。これについて竹田選手は「試合の組み立てがしやすくなった」と短い指導期間ながらも、その成長を実感しているという。
三田村さんは「初めは障害者指導の経験が無かったので戸惑いはあったが、預かった以上、全力で取り組むとともに、自分が選手として果たせなかった五輪出場への思いも乗せて、竹田選手を支援したい」と意気込む。
代表選手を決める選考会の一つが6月9日・10日に控えている。2020年の大きな目標に向けて、二人三脚で1戦1戦に立ち向かう。
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