連日の最高気温が30度を超え真夏日が全国各地で続く中、高温・高湿度、無風状態などの気候条件から発症しやすくなっている「熱中症」。海老名市でも6月3日の救急搬送を皮切りに、7月22日時点で過去9年最多の搬送数となるなど急増している。
市消防本部によると、今年の熱中症救急搬送者数は6月中に9人、7月22日時点で31人と例年を遥かに上回る勢いで急増し、すでに計40人が搬送されている。これは昨年6月から9月までの搬送者数31人と比較すると、かなり高い数値であるといえる。
また昨年の同時期は、意識がないなど早急の処置が必要とされる「重症」は出ていなかったが、今年は軽症23人・入院が必要な中等症13人・重症4人となっており、重症化しやすい傾向が見られる。
屋内外に関わらず発症
年齢別では10代女性と50代から70代男性に多く見られ、特に高齢者(65歳以上75歳未満)・後期高齢者(75歳以上)が約4割近くを占めている。部活動中や畑作業中に十分な休憩や水分・塩分を取らず熱中症になるケースが多いという。
発生場所の内訳は屋外が21人、屋内が19人となっており、屋内外の差異はなくどこにいても発症リスクがあるとわかる。また、時間帯別では午前8時から午後4時までが58%と日中の割合が高いものの、午後4時以降も42%を占めており夜間帯での発症も少なくない。
市消防本部の担当者は熱中症対策として「日本茶などではなく、スポーツドリンクといった塩分を含む飲料をこまめに補給し休憩を取ることが大切。夜間でもエアコンを使用するなどして温度調節してほしい」と話している。
市民への注意喚起も
こうした状況を受け市と市消防本部では、熱中症注意喚起のための市民周知の基準見直しを行いさらなる徹底化を図ったほか、HP上でも対策情報を掲載。また、救急車に熱中症強化月間のプレートを掲げたり、救急講習時に関連冊子を配布し注意を呼び掛けている。
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