県立中央農業高校の畜産科学科2年の武井里紗さんが、農業高校の甲子園といわれる「学校農業クラブ連盟神奈川大会」に出場し、最優秀賞を受賞した。今後は山梨県内で8月22日(水)に行われる関東大会に出場する予定。武井さんは「悔いの残らないよう日々練習して、全国に進みたい」と抱負を語った。
農業系学校が活動内容や研究成果を発表する同大会。生産・流通・経営(I類)と開発・保全・創造(II類)、ヒューマンサービス(III類)の3部門で、それぞれ団体の「プロジェクト発表」と、個人の「意見発表」がある。
武井さんはII類の意見発表の部に出場。「尊重の思いを形に、すべての動物たちへ」を題目に現在進めている活動内容について自身の思いを、6〜7分間で審査員に伝えた。
動物の気持ちを考え、将来へ
幼い頃から動物が好きで、中央農業高校に進学した武井さん。これまで触れ合ってきた犬や猫などのペットではなく、同校では豚や牛といった”家畜”との生活が増えていく中、初めは出荷や去勢といった作業が辛く感じていたが、慣れと同時にその気持ちが薄れた事を疑問視した。自問自答した結果、出てきた答えは「命の尊重」だった。
その上で、生産効率等やアニマルウェルフェア(動物福祉)を考慮しての、いかに家畜のストレスを軽減しながら飼育できるかに挑戦。食品安全や環境保全、労働安全等を持続させる生産工程管理(GAP)を整備し、農業高校初の豚肉GAP認証取得を目指している。
武井さんは「ペットも家畜も生きている時間を少しでも充実したものにさせたい。尊重の気持ちを忘れずに、将来も動物と携われる仕事に就きたい」と話した。
中農生、他大会でも評価
(公財)コカ・コーラ教育・環境財団が実施する「第25回コカ・コーラ環境教育賞」で、同校養鶏部が取り組む「アイガモ・アヒル農法を使った無農薬での神奈川ブランド米”はるみ”栽培」が書類審査を通過し、8月24日(金)から北海道内で行われる最終選考に進んでいる。
また「第2回高校生が描く 明日の農業コンテスト」で養鶏部に所属する横尾七星さん(3年)のレポート「子供達の健全な未来のために」が銅賞を獲得した。
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