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公開日:2020.07.17

座間市
言葉の大切さ伝え46年
「さくらんぼ」に文科大臣表彰

  • さくらんぼの会員。前列左から吉泉幸子さん、齊藤好枝さん、佐藤千代子さん

 座間市の公民館で子ども向けの本の読み聞かせを行う「おはなしぐるーぷ さくらんぼ」(齊藤好枝代表)が2020(令和2)年度文部科学大臣表彰を受けた。1974年から活動を始め、読書の普及に努めたことが評価された。



 表彰式は4月に予定されていたが新型コロナの影響で中止。活動を休止していた「さくらんぼ」は、9月からの再開に向け4カ月ぶりにメンバーが集った7月8日、受賞の喜びを分かち合った。



 46年前にサークルを設立したのは吉泉幸子さんと佐藤千代子さん。図書館のスタッフだった2人は、子どもたちに本への関心を持ってもらい、言葉の大切さを声で伝えるために読み聞かせを始めた。1989年に、会の名称を親しみやすい「さくらんぼ」とした。



 読み聞かせは公民館で毎週水曜日に開催。午前中には0歳から2歳向けと2歳以上向けに分けて2回、午後は小学生向けに1回行い、年間130回以上にのぼる。月1回、11人の会員で勉強会も開催している。



 読むときにはパフォーマンスに走らず、選書にもこだわるのが「さくらんぼ」の特徴。佐藤さんは「言葉の大切さが伝わることを第一に活動してきた。選書ではいつの時代も親しまれている本を軸にしている」と話す。



 活動は今年で47年目。おはなし会に参加した子どもが親になり、我が子を連れて再び参加することもある。吉泉さんは「継続は力なりと思ってやってきた。子どもたちとの触れ合いが楽しく、あっという間の46年だった。受賞をとても嬉しく思う」と話した。



 一人でも子どもがいれば開催し、休みをつくらないことを信条としてきた同会も、現在は新型コロナで活動休止中。齊藤代表は「毎週来てくれていた子もいるので、早く会いたい。これからも細く長く、絵本の楽しさを一人でも多くの子どもたちに伝えていきたい」と再開を待ち望んでいた。

 

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