海老名市の市制施行50周年冠事業に応募し、記念クッキーを商品化した 小島 利夫さん 海老名市杉久保北在住 66歳
菓子づくりで地域に貢献
○…海老名に洋菓子店を営んで33年が経った。「地域に恩返しがしたい」と、市制50周年を記念した冠事業に応募した。生菓子よりも「贈り物にも使ってもらいたい」と考え、サツマイモベースの記念クッキーを作った。店頭で「みんなで食べたい」と、10枚まとめて購入し、買い物を楽しむ「お客様」がいた。カウンター越しに見たその笑顔に「作った甲斐があった」と感じた。
○…愛川町出身。元来、食べることが好きで、高校を卒業してすぐに洋食店に就職した。いずれは独立することを目標に下働きから修行に励んだ。「コース料理の締めくくりに出されるデザートまで自分の手でつくりたい」。そう考えて洋菓子の勉強を始めたが、なかなか満足がいかなかった。試行錯誤を続けるうちに「自分の道は洋菓子」だと考えるようになった。
○…洋菓子の修行を33歳の時に終え、海老名で独立し店を出した。経営が軌道に乗ったころ、知人の紹介で奥さんと出会い、四十を前に家庭を築いた。それまで1人で営んでいた店を二人で切り盛りするようになり、店も菓子も円熟味を増した。「経験もなかった洋菓子店の仕事を助けてくれた妻に感謝している。一人でやっている頃よりも店への愛着が増した」という。
○…趣味は自転車とサーフィン。「新しいお菓子は運動中に思いつくことが多い」。夏になると毎週のように海へ出かけ、自転車は無心で走る登り坂を好んで走るが、近ごろは体力の衰えを感じるようになったという。市制50周年のクッキーづくりは、来し方を振り返り、行く先を考える契機にもなった。これまで大切に続けてきた「お客様第一の菓子づくり」は、今日も、明日も続く。
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