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公開日:2026.03.05

電子回覧板いちのいち
4月から全機能有料化
町田市の情報発信は終了

  • 4月から全機能有料化 (写真1)

 町田市内の自治会町内会で導入されている電子回覧板アプリ「いちのいち」が4月から全機能有料化となる。有料契約を結べば今後も利用できるが、町田市が同アプリを通して提供していた情報は配信されなくなる。

 「いちのいち」は小田急電鉄株式会社が提供する電子回覧板アプリで、各会からの情報発信や役員同士のチャット、会館の予約などの機能がある。市内では2025年5月時点で157団体、6000人が利用していた。また、町田市は各会の利用と別に都の実証実験の一環として2022年9月から同社と有料契約を結び市からの情報をアプリで配信できる体制を取っていた。

 しかし、同社は昨年6月に翌年度からの全機能有料化を前提にしたアプリのリニューアルを実施。継続して使うためには再インストールが必要になったことで、使いづらさを訴える声が上がり利用者が減少した。今年4月以降は有料化によって利用を継続しない会が多くなると思われることもあり、市は情報配信に関する契約も更新しないことを決めた。

 昨年5月まで「いちのいち」を利用していた旭町二丁目町内会の中一登会長は「会の連絡事項を配信するのに使っていたが、リニューアルによってアプリを再インストールするハードルが高くなった」と実情を語る。

今後はLINEの案

 「いちのいち」に変わる自治会町内会のデジタル情報発信ツールについて、町田市町内会・自治会連合会は「LINEオープンチャット」を念頭に検討を重ねている。

 これはSNSアプリ「LINE」の機能で互いのアカウントを知らなくても、趣味や共通点がある人が集い会話や情報交換ができるもの。利用は無料。加入者が集い、会が発信する情報を受け取ることを想定している。チャットの主催者(自治会町内会役員)が参加する人を制限する機能もあるため、部外者が入り迷惑行為を行うことを防止できるという。

 市は同連合会の方針に従い導入についての支援を行っており、現在、各地区の会長へ利用方法の説明をしているところだ。市担当者は「既に利用者が多く新たなアプリのダウンロードが不要なことが利点だ。これからよりよい運用方法を探っていく。各会の実情に合わせ、それぞれの判断で使ってほしい」と話す。

 なお、市の情報は昨年11月からWEBサイトや公式LINEで発信されており、市担当者は閲覧を呼びかけている。

「ステップにはなった」

 「いちのいち」の有料化により、自治会町内会のデジタル発信は一つの区切りを迎えるが、市担当者は「『いちのいち』はデジタル化導入のステップにはなったのではないか」と肯定的に受け止めている。「いちのいち」での発信をきっかけに加入につながったケースがあったことや、デジタル発信をしてこなかった会がデジタルに触れてみる機会になった点がその理由だ。今後も自治会町内会のデジタル化を推進する方針は変わっておらず「加入促進や役員の負担軽減のためにデジタル化は必要」と考えているという。

 自治会町内会のデジタル発信について中会長は「デジタルが苦手な人もいるのでしばらくは紙の発信とのハイブリットでやる必要がある。オープンチャットについては、これから使いこなせるようにしないといけない」と話した。

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