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海老名・座間・綾瀬 文化

公開日:2024.11.22

弥生式、手作りの火で調理
神崎遺跡で昔の綾瀬思う

  • 小さな熱い木くずを炎に変える参加者

 綾瀬市吉岡の神崎遺跡公園で、11月9日に弥生時代の暮らしにちなんだ火起こしと調理のイベントが開かれた。

 国指定史跡の同遺跡は1800年前に作られた弥生時代後期の集落で、堀のような環濠に囲まれている。ワイングラス風土器などの出土品から、現在の東海地方から移住した人々が暮らしていたとされている。

 この企画は「神崎遺跡まつり」の一環で、座学と調理体験で当時の様子を学ぶというもの。会場には公園スタッフ手作りの火起こし器を用意。水平の棒を上下させて軸を回す「舞ぎり式」と呼ばれるもので、参加者が20回ほどグルグルと動かすと、ほのかに煙が出た。お灸のように熱を帯びた木の粉は、麻紐をほぐして鳥の巣状にした麻綿の中へ。トングでつかんで空気を当てると、火が大きくなり、参加者が目を見張った。

 この火で炭に着火し、あおぎながら1時間以上かけて調理。古代米(赤米)を飯ごうで炊いたほか、今回は初めて鹿肉を網で焼き、大豆のスープとともに塩をふって味付けした。参加者からは「好みの味」「さっぱりしていておいしい」という感想も。同館スタッフは「大昔の綾瀬に暮らした人々に思いをはせてもらえて良かった」と話していた。

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