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座間版 掲載号:2017年2月17日号 エリアトップへ

アトリエ・ミッチー 県なでしこブランドに 婦人科受診用スカート開発

社会

掲載号:2017年2月17日号

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安河内さんと婦人科受診用スカート
安河内さんと婦人科受診用スカート

 女性が開発に貢献した商品を県が認定する「神奈川なでしこブランド」。市内栗原中央にあるアトリエ・ミッチー(安河内美知子代表)の婦人科受診用スカートが1月26日、2017年認定商品に選ばれた。診察台での開脚姿勢で生じる露出を減らすことで、心理的負担軽減を実現。市内では初の認定となった。

 神奈川なでしこブランドは女性の活躍推進をめざし、2014年からはじまった認定制度。4回目となる今年は、食料品や生活用品など20点が認定された。

 アトリエ・ミッチーの開発したスカートは、産科婦人科受診の時に着用し、診察台での心理的負担を軽減するもの。中央に覆い布があることで、開脚姿勢でも必要以上の露出を無くしている。また、医師の助言を受け、診察の妨げにならないようにすることで、患者と病院の双方にとってよりよいデザインを実現した。

 市内初の認定に、安河内さんは「女性の気持ちに寄り添う商品を認めていただけたのは、今後の希望になる。やってきてよかった」と喜んでいる。

闘病きっかけに

 開発のきっかけは、安河内さん自身の病の経験からだという。女性特有の病を発症し、通院を余儀なくされた。精神的に負担だったのが、診察台での開脚姿勢。そのまま待たされることもあり、「何とかならないか」と思っていたという。

 そこで得意の洋裁技術を活かし、診察の妨げにならない程度に足を隠すスカートを自作。初めて持参したときは看護士や担当医からも好評だったという。「おしゃれにもなって、通院のモチベーションが上がった」と回顧する。

 快方に向かっていた2004年、特許を取得。11年にはネットショップをオープンし販売を開始。13年にスカートの販売・製造を行うアトリエ・ミッチーを栗原中央で開業した。

 「浴衣と同じような感覚で選んでもらえたら」と、種類を豊富に取り揃え、フリルをつけるなどデザインにもこだわっている。自身の経験を踏まえ、「診察の時の気持ちを少しでも楽にできたら」と今後は普及へ力を入れていくという。

 安河内さんは「日本の婦人科受診率は海外と比べても低い。スカートが通院のモチベーション向上の手助けになれば」と話した。

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