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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2013.01.25

玉川小出身のソプラノ歌手として、開校を記念したリサイタルを開いた
中山 明美さん
声楽家 38歳

声で心を響かせて



 ○…母校の玉川小で1月21日、開校121周年の記念リサイタルを開いた。ソプラノの独唱や、全校児童201人とともに校歌を斉唱し児童と触れ合った。「声は世界にひとつしかないもの。全てが美しいですね。声楽はマイクを通さないのでありのままを出すことができます。人と人とがひとつにつながれるところが魅力」だと話す。「決して一方通行ではなく100%でぶつかれば、聴いてくれた人の心に必ず響きます。身体は楽器。中を見ることができないのも面白い」とも。



 ○…活動の拠点はパリ。公的機関「コンセルバトワール」で教鞭を執り、3月と5月にフランスでコンサートを開く。舞台の袖では緊張の連続だが、前の出演者には「よろしくね」と声をかけ、手をたたき応援して送り出す快活で明るい性格。周りからは「変わっている」と言われ苦笑するが、舞台が始まると「みんなでひとつのものを作り上げよう」とスイッチオン。



 ○…声楽へのきっかけは高校の球技大会でバレーボールをやっていたときに、「声があまりにも通っていたので、歌をやってみたら」と先生の思わぬ一言から。声楽を通して伝えていきたいことは、「人間の身体の可能性」。後進の指導にあたるときは、「自分が持っている声を引き出してあげたい」と力強い。音楽には言葉以上に人をつなげる力が宿っているという。「フランスで教えているとき、得た感動を日本にいる人にも伝えることができたらなぁ…」とポツリ。故郷が恋しくなることもあるそう。



 ○…七沢生まれ。国立音楽大学在学中に渡仏。同大学大学院を修了し、フランス国立パリ高等音楽院声楽コースに入学。昨年、厚木市で開かれた「第九」コンサートに初めて参加した。両親からは地元で歌えて良かったねと声をかけられ、感慨深かったと振り返る。趣味は「走ること」。2011年にフルマラソンに挑み完走した。夫と娘の3人家族。フランス・パリ在住。

 

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