厚木・愛川・清川 人物風土記
公開日:2025.12.26
厚木市仏教会の会長を務める
須藤 教裕(きょうゆう)さん
下古沢在住 67歳
「もったいない」清貧貫く
○…厚木市内の65カ寺が加盟する厚木市仏教会。会長を務めながら、年に2回発行する会報の編集長も長年にわたり務めている。寺院を紹介するコーナーでは自らが市内各地の寺院に赴き、写真を撮り、話を聞き、記事を書く。もちろん手弁当で報酬は一切ない。「人様や社会の役に立つのが公益法人の務め。少しでも多くの人がお寺に興味を持つきっかけになればうれしい」
○…下古沢の本照寺に生まれた。普段は「どんな職業に就いてもいい」と優しかった父は、酒に酔うと「後を継ぐのはお前しかいない」と語ったという。本心では嫌だったが「父の期待を裏切れない」と僧門に入ることを決意。大学卒業後に副住職となった。その後は地域や社会の役に立ちたいと子どもを対象にした「一泊お山しゅぎょう」を36年前に開始。さらに情報発信のための「本照寺だより」や、通夜の際に読む故人の行状文なども新たに取り入れた。
○…米を一粒でも残すと怒られて育った。気が付けば、「もったいない」と感じる心が育まれていると感じた。若い時から趣味は自転車やウォーキング。自動車は7年前に手放した。今もラーメンや焼肉は口にせず、エアコンも20年程使用していない。「清貧と環境問題は相性がいい」と笑う。ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが提唱した「MOTTAINAI」に感銘を受け、「今の時代、あらためて広めていきたい」と考えている。
○…現在は息子の貴裕さんが副住職になり、「後顧の憂いは何もない」。仏教会としては、以前行っていた募金や献血などの活動が出来ていない状況が続く。忸怩たる思いもあるが、「仏教会として、広く門戸を開くことだけは忘れないようにしたい」と語った。
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