若手アーティストの発掘などを目的に、美術書出版社の(株)アートボックスインターナショナルが行う公募展「第22回ART BOX大賞展」。市内戸室在住の日本画家・柏木菜々子さん(36)が準グランプリ4人のうちのひとりに選ばれた(グランプリは該当者なし)。今月16日(土)からは世界堂新宿本店で受賞作の記念展が開かれる。柏木さんの作品は、現在松屋銀座で開催中の「次世代を担う若手作家」を紹介する「Next Art展」(朝日新聞厚生文化事業団主催・3月11日まで)でも公開中。新進気鋭の日本画家の素顔に迫った。
▽受賞作の「アフタヌーン」。電波塔の上で、ゾウやキリンなどの動物がくつろいでいる。その光景を、英国伝統のアフタヌーンティーに重ねた。日本画のキャンバスは和紙。天然の岩石をニカワに混ぜた「岩絵の具」を使い、1カ月かけて描いた。
▽幼いころから動物園に通っていたという動物好き。他の作品の多くも動物をモチーフにしたもの。中でも多いのが、ゾウの絵。産毛の一本一本まで忠実に再現する力の入れようだ。小田原城址公園のアイドルだった「ウメ子」のファン。「性格も器量も好きで、とっても理知的。サービス精神にもあふれていた」と、独特の感性で評する。
▽千葉県出身。筑波大学芸術専門学群へ進み、日本画を学んだが、卒業後は公務員に。事務職を続ける中で一度は抑え込んでいた絵の想いが再燃し、仕事を辞めて絵の道へ。現在は横浜・東京を中心に個展やグループ展を行う。
▽夫、1歳8カ月の愛娘と3人で暮らす。「子どもが生まれてからは絵を描く集中力がつきました」とニッコリ。寝食を忘れて作品に臨んでいた昔と違い、今は子どもを寝かしつけてから創作活動に入る。今後の活動については「自分の世界観が少しずつできつつある。もっと確固としたものにしていきたい」。しばらく悩んだのち、そう話した。また一人、厚木から新たな才能が羽ばたこうとしている。
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