厚木・愛川・清川 人物風土記
公開日:2013.10.25
全国朝市サミット2013inあつぎの実行委員長をつとめる
鈴木 新一さん
酒井在住 56歳
顔が見える農家でありたい
○…「とにかく天気が心配ですね」と間近に迫ったイベントを案じる。3年前から厚木市民朝市出店者組合の組合長を務め、今回の大役を担うこととなった。全国サミットの厚木開催は10年ぶり。「毎週日曜に文化会館の駐車場で朝市が開かれていることを知らない人も多い。こうして年に1度は違う時間・場所でやるのもいいんじゃないかな」と話す。朝市ならではの対面販売の良さを知ってほしい、そんな思いが表情に現れる。
○…明治時代から続く農家の5代目。農大在学時代に微生物を利用した有機栽培農法に興味を持ち、独学で実践。連作の順番や、肥料を撒くタイミングなどを長年かけて自分のものにした。県のエコファーマー認定も受けている。農園では米を中心に、梨や季節の野菜を栽培。年間140袋ほどが売れるという米のうち、4割は市民朝市の利用者だという。生産者と消費者を繋ごうと、花見やバーベキュー大会を主催。「年賀状代わりに」と、自作の新聞も年に2回、消費者に届けている。
○…35年にわたる農業生活の中で、朝市の特徴でもある対面販売の影響を大きく受けていると語る。夏の時期は朝4時半前に起き、1時間後には朝市がスタート。来場客は顔なじみがほとんど。夏休みの時期は親子で訪れる家族も多い。最近では若い人の姿もチラホラ。「お客さんが開店の準備を手伝ってくれるんですよ」と笑う。珠玉のエピソードがもう一つ。「実はうちの奥さんも朝市のお客さんだったんですよ」と照れ笑い。朝市の対面販売が自らの人生を変えたといっても過言ではない。
○…学生時代は美大を受験するほどの芸術家志望だった。5年前には水墨画の又村和夫さんに弟子入り。県民ホールの展示会に出品したこともある。「お客さんと話していると、絵を描くのが趣味という方が意外と多いんですよ」。またまた表情が明るくなった。
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