先日行われた全日本選抜選手権で、厚木商業高校パワーリフティング部の村田元輝君(3年)と赤澤恋さん(2年)が日本一に輝いた。競技歴はともに高校からで、同部も創設わずか2年。このサクセスストーリーの影に、顧問の栁泉早教諭(28)の存在があった。
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▽自身も競技歴は3年に満たない。きっかけは、「体を作りたい」と尋ねてきた1人の生徒。教えるために調べる中でパワーリフティングを知り、その生徒と同好会を設立。以来、「成長が数値で目に見える」魅力に取りつかれた。高校の時に父の影響で、ジムに通っていた毎日が現在に生きており、今も週5日朝1時間、トレーニングを欠かさない。「中毒ですね。生徒よりやっています」と笑顔。
▽生徒には無意識に「今しかできない事は絶対やっておきなさい」とよく話す。「部活一本ではなかった自分と重ね合せているのかもしれない」。いわゆる”体育教師”とは真逆で物腰は柔らか。生徒と一緒に始めたからこそ同じ目線で向き合う。同じ大会に出て「できる自分が刺激なれば」と背中で語る一面も。
▽幼い頃から根っからのスポーツ好き。中学の頃から夢は体育教師で、軽音楽部だった高校時代もトレーニングは怠らなかった。「心配性」と性格は、計画的なコツコツタイプ。その性格は、ベストパフォーマンスのための緻密な食事管理などにも表れているようだ。
▽大和市出身で妻と2歳の愛娘と3人暮らし。「部活や大会に出られるのは理解があるから。ありがたいです」。結婚・子どもも計画通りだったとか。異動まで残り1年。当面は現3年生を最後まで見届け、部が続くよう引き継ぐことに力を注ぐ。その後も「異動した先で部を立ち上げ県内に広めて、将来的には教え子と、選手や指導者として勝負。『なんだあのじいちゃん』と言われるまでやっていたい」と夢は尽きない。コツコツと着実に、実現しそうだ。
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