「玉川アルプホルンクラブ」の会長を設立時から務める 中川 重年さん 七沢在住 68歳
週末音楽家の大学教授
○…18日に中央公園で行われる「緑のまつり」は玉川アルプホルンクラブのファンファーレで開幕する。設立は1989年。玉川公民館を拠点に手づくりアルプホルンとスイス民俗音楽を通して、生涯学習や国際交流などの活動を行っている市民団体だ。会員は現在30人。アルプホルンは4世紀にローマからスイスに伝わった木製楽器。木をくり抜き、長さは3m以上になる。音域は他の楽器の3分の1ほど。音の高さを変え和音を作り重厚な音色を生み出す。その楽器を「未完成で不器用な楽器」と表現し、人間らしさを感じるところが魅力的なのだとか。
○…クラブ設立のきっかけは、自然豊かな玉川地区にとけ込める楽器を手づくりしたかったから。かつて林業が盛んだった土地柄ということもあり、材木の有効活用ができないか考えたという。「山の中で演奏すると気分は最高。壮大な大自然の情景が蘇ってきますね」と子どものような純粋な瞳で太く伸びのある声でゆっくりと話す。
○…広島市の生まれ。横浜国大卒業後、県の職員として58歳まで七沢で勤務した。高校時代に入った吹奏楽部ではクラリネットを担当していたが、本格的に音楽に向き合ったのは実はクラブ設立後。市内外で毎年50回ほどコンサートや地域のイベントに参加し、スイスや韓国との交流も深い。2005年、愛知万博で135本の手づくりアルプホルン演奏会や、11年は東日本大震災支援コンサートを福島と岩手で行った。
○…平日は京都学園大学の教授として、教鞭をとっている。「下宿生活はもう10年」と笑顔を見せる。週末は厚木に戻り、自然の中での音楽活動。メンバーからは「厳しくもあり優しくもある」と人望が厚い。通勤は高速で往復800キロの道のりに、「決して楽な生活ではないが、慣れれば大丈夫」とサラリ。持ち前のガッツがクラブを支えている。妻と猫2匹と暮らす。子どもは4人。孫は5人。
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4月19日