厚木市と愛甲郡の医療機関で構成される一般社団法人厚木医師会(会員数258人)の新会長に、市内下荻野にある馬嶋医院の馬嶋順子院長が6月27日付で就任した。
就任から2カ月を迎えた中で、今後の活動や地域医療の現状について、馬嶋会長に話を聞いた。
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――改めて新会長としての抱負を聞かせて下さい。
「正しい医学情報を市民の皆さんに伝えるのが目標のひとつです。今までの理事の方々が築き上げてきた事業をきちんと継続、発展させて、先生方が積極的に参加していただけるような会にしていきたいと思います。高齢化社会に向けて、地域医療構造や地域包括ケアシステム、在宅医療に関して医師会としてどう対応するかというのも大きな課題。きちんと考えていきたいです」
――医師会組織はどのように分かれているのですか。
「小児科医会や内科医会というように各医会に分かれていて、それぞれの活動もありますし、全体では医療フェスティバルや、がん検診など色々な活動に結び付く交流があります。委員会もあって、それは各科の先生が入っています。その2本の柱です」
――医師会で自身が取り組んだのはどのようなことですか。
「公衆衛生担当を8年やったので、はしか、新型インフルエンザ、風疹の対策に取り組みました。あとはお子さんの発達障害にどう早く気付くかなど、乳児検診の担当者や療育関係の方と勉強会をずっと続けてやりました」
――会長は小児科医ですが、最近の傾向は。
「いろいろ問題があって、はしかと風疹の予防接種率が今低いんです。はしかは95%が予防接種を受診すればその地域では流行らないと言われているのですが、小学校就学前の接種率が下がっていて、昨年度は95%を初めて切ってしまったんです。予防接種は大事なので、ぜひ受けてほしいと思います。あとは虐待を受けたお子さんのケア。それから支援が必要な発達障害。社会がもっと温かく見守ることも必要だし、早く気付いて早く相談してくれればと思います」
――日々の診療で心がけていることはありますか。
「どなたでもそうだと思いますが、患者さんの気持ちに寄り添って、医療ができたらなと思っています。あとは自分が学んだことや、感染症の流行などを少しでも分かってもらえたらなと思って、院内誌の『まじまじ通信』として5年くらい続けています」
――ところで医師会で出られた宮ヶ瀬湖24時間マラソンはいかがでしたか。
「私は走らず応援だったのですが、会員の一体感が強まったいい機会でした。先生たちの走っている姿はかっこよかったですね」
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