岩手県で10月5日まで行われた国民体育大会「いわて国体」の軟式野球競技で、市内恩名にある日立オートモティブシステムズ厚木営業所の野球部(佐野賢三監督・部員数20人)=写真が優勝に輝いた。47年ぶり2回目。
同部は1回戦、北海道代表の六花亭と対戦。この試合は、エースの阪口徹投手が完投・完封の好投で、強みである「守り勝つ野球」を貫き、4―0で勝利。「初戦を乗り切れたことでチームが勢いに乗った」と佐野監督は振り返った。
しかしその初戦でアクシデントが発生。守備の要、捕手の角道祐太郎選手がヘッドスライディングで膝を負傷し、出場が困難に。翌日に行われた2回戦と準々決勝は、ファーストを守る鈴木篤人選手を捕手に抜擢。チーム自慢の投手リレーと鈴木選手のリードで両試合とも接戦をものにし、準決勝に駒を進めた。
同部は佐野監督の就任から、総合力を高めるために1人2ポジションを守れるよう練習を積んできた。その成果が今回見事に発揮された。準決勝以降は捕手に角道選手も復帰。準決勝を5―3、決勝を6―1とし、頂点に登りつめた。
優勝の瞬間、部員達は喜びを爆発させたという。昨年、44年ぶりに進出した決勝戦で敗退し、「今年こそは優勝を」とリベンジを誓った大会だった。佐野監督は、「この優勝は、選手たち一人ひとりができることを一生懸命積み重ねてきた成果の賜物。僕を優勝監督にしてくれて、感謝しかないです」と戦い抜いた選手たちを労った。
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