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3000人の「待つ人」へ ”命をつなぐボランティア”献血

社会

公開:2017年11月3日

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テレビを観ながらリラックスして献血ができる
テレビを観ながらリラックスして献血ができる

 日本で病気などにより輸血を必要とする人は、一日平均約3000人。献血協力者を募り、医療機関に提供する「血液事業」を行う日本赤十字社の献血施設が、神奈川県内には8カ所ある。神奈川県では11月30日(木)まで「秋のかながわ献血キャンペーン」を実施中。8カ所のうちの1つ、本厚木献血ルームを取材した。

 本厚木献血ルームは10床の設備で平成3年9月にオープン。日本赤十字社が運営し、現在は同じビルの4階から1階に移り、12床で献血協力者を受け入れている。

 同ルームは事務職と看護師の8〜9人が常勤し、血漿と血小板を採取する成分献血と、400mlと200mlの全血献血を行っている。採取された血液は、市内愛甲にある日本赤十字血液センター湘南事業所へ運ばれ、血液型やエイズなどの感染症を防ぐための病原体検査を行う。その後、赤血球や血漿に分離され(成分献血は献血時に血漿、血小板を分けて採取するため分離は行わない)、検査に合格した血液のみが輸血用血液製剤になる。事故等によるケガの治療をはじめそのほとんどが、がん等の病気の治療に使われている。

長期保存不可継続的な協力を

 知人の子どもがリンパ腫を患い、「治療にあたり輸血が必要になる」と聞き、取材を機に、20年ぶりに献血を行った。本人確認後、体調や海外渡航歴などの問診を受け血圧を測定。採血基準の可否や血液型の事前判定を行い、ほどなく採血ベッドへ。担当の看護師がにこやかに話しかけてくれ、緊張が和らぐ。針を刺してから約10分で400mlの採血が終了。水分補給などの注意事項を聞き、献血カードを更新してもらい、ルームを後にした。

 同ルームの櫻井孝治さんによると例年、秋口から春先までの時期は「寒さで外出を控える人が多かったり、風邪や花粉症などによる体調不良等の理由で献血をする人が減少傾向にあります」。採血後の血液は種類により最短4日〜1年間と長期保存ができないこと、献血には一定の間隔が必要なこともあり、多くの人が継続的に協力することが望ましい。

 本厚木献血ルームは、年末年始以外開所。全血献血は午前9時40分〜午後1時、午後2時〜5時30分。成分献血は午前9時40分〜正午、午後は2時〜4時30分まで受付け。無料Wi―Fiが利用でき、日によって献血後のハンドマッサージや手相占いなどの無料イベントを開催している。年齢や血圧、総量など献血方法別の採血基準や間隔は【URL】http://www.jrc.or.jp/donation/about/terms/で確認可能。

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