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高次脳機能障害者を支援 通所施設「スペースナナ」

社会

公開:2018年6月1日

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パソコンを使ってリハビリをする利用者を見守る本間施設長(写真奥)。センターではセラピー犬も活躍する
パソコンを使ってリハビリをする利用者を見守る本間施設長(写真奥)。センターではセラピー犬も活躍する

 交通事故などの外傷性脳損傷や、脳血管障害などが原因で起こる「高次脳機能障害」。この障害がある当事者や、その家族を支援する市内唯一の施設、ピアサポートセンター「スペースナナ」が愛甲にある。6月で丸11年を迎える同センターの取組みや、高次脳機能障害について取材した。

 高次脳機能障害は、覚えられない、気が散りやすい、すぐに怒るなどの症状がある。また、障害に対する自覚がなく、10年以上経ってから自身の障害に気がつくケースもあるという。さまざまな症状が入り交ざり、100人いれば100通り、1人として同じケースがないという特徴がある。全国で約50万人、県内では約3万5500人の当事者がいると推計されている。

 外見からはわかりにくく、就職できても長く勤められる場所がない、仕事がしたくても職場復帰がしにくいなど、障害に対する社会の理解や認知度がなかなか深まらない現状がある。

「いつでも、いつまでも」短所を長所に

 NPO法人脳外傷友の会ナナが運営する「スペースナナ」は、2007年6月に開設。翌年度には、県の協働事業負担金の対象事業に選ばれ本格稼働した。

 設立目的は、日中の居場所がない高次脳機能障害者に対して、活動の場所を提供、社会参加に対する認知リハビリの実施など。通所する施設を提供することで、家族が一時的に休息を取れるようにする狙いもある。

 同センターの立ち上げから関わる本間真司施設長(58)は、「利用は『いつでも、いつまでも』。利用・通所を通して、短所を長所に変えられるような視点で運営しています」と語る。

 現在は、厚木市内をはじめ、県内外から26人が登録。1日平均で14・8人が利用している。時間は平日の午前10時から午後3時。利用者たちはパソコンを使った脳トレーニングによる集団認知リハビリや、併設するドッグカフェの運営補助を通したリハビリ、社会見学や野外活動などにも出かける。

 長生圭子さん(56)は、「車の労災事故」で高次脳機能障害になった。ケースワーカーの紹介で、約3年前から同施設を利用。通所するうちに障害を受容できたことで、感情の抑制ができるようになったという。「行き場を失って苦しんでいる人が多いので、ぜひ施設のことを知ってほしい」。問合せはスペースナナ【電話】046・290・0221へ。

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