厚木版 掲載号:2018年11月9日号
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ZOOM UP ルーツを武器にお笑い界の頂へ インド産・厚木発の芸人 ジックサン・オーガスティンさん(22)

文化

ステージではターバンとインドの民族衣装がトレードマークだが、「本当はスーツにスタンドマイクの『漫才王道スタイル』に憧れる」
ステージではターバンとインドの民族衣装がトレードマークだが、「本当はスーツにスタンドマイクの『漫才王道スタイル』に憧れる」
 ▽「ナマステ―」。はいりは「どーもー」ではない。インドと日本のハーフという自身のルーツを武器に「インドボケ」で笑いをとる。厚木発・松竹芸能所属のお笑いコンビ「ジックと国定(くにさだ)」のボケ担当として、新宿の角座などでライブを行う。

 ▽インド生まれ。父が水引のインド料理店「ボンベイ」を任され、小学4年生の時に家族で日本へ。インドと日本で歳の数え方が違うらしく、「5年を飛ばして厚木小6年生になりました」。来日して観たテレビに「なんだ、この華やかで面白い世界は」と衝撃を受けた。厚木中を経て高校の卒業を目前に進路が定まらない中、友人に誘われて松竹芸能の養成所へ。友人も、同期も辞めていくなか1年通い、事務所所属をかけた狭き門、卒業ライブで合格した。

 ▽日本に来た時、みんなが何を言っているかは理解できたが、日本語で返すことができず「無口な子だった」と振り返る。「ここでこんな事を言ったら面白いのに」なんて考えながら、日が経つにつれ慣れてくると、ふとしたタイミングで笑いをとった。そこからどんどんと明るく社交的になり、高校時には「芸人になれば」と言われるほどに。ライブや相方との打ち合わせなどの忙しい毎日の中で、リフレッシュするのはぼうさいの丘公園での散歩。昔、初めてできた友人と初めて遊んだ場所だ。

 ▽先日行われた「あつぎハロウィーン」や、「フードフェスタ」で先輩芸人のラジバンダリ西井さんとともに司会を務めた。「色んな人に『見たよ』って言ってもらえて。人もたくさん来てくれたし、やって良かった」と安堵の笑顔。芸人として活動するかたわら、中町にある西井さんの店「F―BAR」で手伝いもしている。「厚木の良さをもっと発信したい。芸能界で『ハーフの芸人と言ったらジック』と言ってもらえるように」お笑い界を席巻する日を夢見て―。

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