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失敗と書いてせいちょうと読む 楽天元監督の野村克也氏が語る

スポーツ

公開:2018年12月7日

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 プロ野球元楽天監督の野村克也氏(83)の講演会「凡人の強み」が11月20日、大磯プリンスホテルで開かれた。今回の講演会は星嵯グループの社会貢献活動の一環として実現した。

 同グループ大磯校の生徒、学校関係者、大磯町民らなど合わせて800人、さらに星嵯道都大などの全国各地のグループ内へのネット配信で400人が見つめる中、「こんなに多くの人が来てくださったが、今日は何かの間違いじゃないか、私は長嶋茂雄ではありませんよ」。満席の会場を見渡し、そう切り出した野村氏。「大磯町には初めて来たが東京から近いところにこんなに素晴らしい場所があるなんて」と話した。

 自身も京都府の田舎町に生まれ「地図にも載っていなかった」と語った。中学時代は「とにかくお金持ちになる方法」だけを考え、コーラス部に入り、歌手や俳優を目指すも「この声と顔じゃ無理だ」と断念。兄・嘉明さんにも背中を押され、「最後に残った野球」を志し、ガンで闘病中だった母の様子を伺いながらその後、高校でもプレーを続けた。「家庭の貧しさを考えたら野球なんてやっていられる環境ではなかった。グローブやミットもねだれなかった。試合に行くにもお金がなくてグラウンドに辿り着くのに必死だった」。それでも「京都大会でホームランを何本か打ったのに、プロのスカウトは誰も来なかった」と笑いを誘うも、当時スポーツ新聞の端に載っていたという南海ホークスの入団テストの受験を決意。「部長の先生に大阪まで行く汽車賃を払ってもらって、合格した時も『3年でだめなら私が再就職の面倒を見ます』と反対していた母を説得してくれた」と恩人の存在を振り返った。

 300人の中から7人の合格者の一人になった野村氏。うち4人がキャッチャーでテスト入団から過去に誰一人として一軍の舞台で活躍する選手などいなかった。だが、「マメ作り」と題した素振りを行うことを日課に。「周りは夜遊びに行っていたが、私には金がなかったから練習するしかなかった」と話すもその成果は着実に芽生え、プロ3年目についに一軍に定着。38歳で4番捕手、監督の座を託されるなど、まさに「順風満帆」の野球人生を送った。

 また、監督としてのエピソードも次々に披露。ヤクルトスワローズ時代にはリーグ優勝4回、3度の日本一へと導き、チームの象徴だった古田敦也氏を「あいつは年賀状を送ってこない。ピッチャーのような性格をしたキャッチャーだった」、阪神時代には一時ピッチャーをさせ、話題を呼んだ新庄剛志氏を「彼はタレントですよ。とにかく目立ちたがり屋。投手をさせて視野が広がったのかな」と評し、楽天時代の申し子田中将大投手(現・ニューヨークヤンキース)を「周囲の声をよそに、マー君を高卒一年目から打たれても、打たれてもやがて実ると使い続けたのは私の信念と意地だった。結果として成功したからよかった」と笑顔を見せた。

 現在の楽しみは同校硬式野球部に所属する孫・忠克君(2年)の成長を見守ることだ。「唯一の楽しみ。試合を見たことがないので、そろそろ応援に行かないといけない」と祖父の顔を見せ、「学生の皆さんは夢をもつこと。夢は見るだけでなく、叶う。今しかできない勉強もしっかりして。そして男性の皆さん、奥さん以上の良い女性はいないです」とメッセージを送り、講演を締めると会場さ大きな拍手で沸いた。

 また、最後は忠克君、野球部3年松下君、女子サッカー部の◯◯3人から沙知代夫人が大好きだったという紫陽花の花が贈られ、「こんなこと初めて。今日はこんなに集まってくださったのに、皆さまの期待に添えなかったことが残念」と感謝の言葉を述べた。

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