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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2019.04.05

10年ぶりの再会

 私が脚本・演出を担当した多摩センターのピューロランドのショー『kawaii kabuki』がロングラン二年目に入った。ハローキティやダンサーたちが演じる40分ほどのライブである。声の出演に中村獅童、映像出演で坂東巳之助、歌舞伎の所作指導で市川笑三郎が参加して、本格的に歌舞伎を取り入れ、評判になっている。



 座頭キティが口上し、プリンが見得をし、バツ丸が六方を披露する。分からぬオッサンは、周囲のお姉さんに聞いて下さい。



 先日、久しぶりの稽古があった。子供向けだと思っている人も多いと思うが、ピューロに限らず、現在、テーマパークのパフォーマンスはレベルアップされており、ダンサーもアクターもミュージカルで通用するプロたちが日々研鑽しているのだ。



 そのさなか、一人の青年が私を訪ねて来た。別のパレードのオーディションに受かってリハーサルに来ていたダンサーだ。その彼が何と10年前、厚木市文化会館でやった市民劇『リバーソング』で大事な役を演じた男の子だった。その時はまだ中学生。10年経って、一人前のパフォーマーとして私の前に現れたのだ。



 スッと伸びた背筋に、爽やかな笑顔の似合う若きダンサーであった。あの時、撒いた種が、ここでも大きく咲いている。夢を見ている心地だった。

 

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