神奈川県洋菓子協会作品展が6月4日・5日、横浜産貿ホールで開催され、厚木市から3人が入賞した。
市内旭町の雅藤(ガトー)からは、プティ・ガトーの部で、加藤瑛二さん(35)が日本洋菓子協会連合会会長賞を、特別部門神奈川県産品を使った焼き菓子の部で簑島悠太さん(同)が神奈川県議会議長賞を受賞した。どちらも部門内の最優秀賞に相当する。
彩りの美味しさ
加藤さんが出展した部門は、普段から店で売られているような生菓子で競う。「目に入りやすい色合いから考え、季節を考えた」という加藤さんは、複数の南国のフルーツをイチゴの柔らかい味でバランスをとったもの=写真右上・左=、茶色くならないよう意識したコーヒーのケーキ=写真右上・中左=、イチゴとバナナのタルトを苦みの強いチョコガナッシュで味をしめたもの=写真右上・中右=と、黄・白・赤と鮮やかな3品に焼き菓子1品=写真右上・右=で勝負した。
ベルギーで修業し、現地でのコンテストでは優勝するなどしてきたが、この作品展では入賞こそすれどトップを飾ったことはなく「今回ダメだったら諦めよう」と考えていた矢先の受賞に、喜びもひとしおだ。「また食べたい、と思うものを作っていきたい」と、より一層仕事にも熱が入る。
一口で満場一致
簑島さんの出展作品は、足柄の足柄新茶と小田原曽我梅林の梅紫蘇を使用した焼き菓子。足柄茶を使用したいという考えから「県西部のもので作品を」という思いがあった。アーモンドとダックワーズの2層の生地を、紫蘇のアイシングでコーティング。「紫蘇をずっと感じると飽きてしまう。お茶をメインに紫蘇が香る。縁側でおばあちゃんが梅干しでお茶しているイメージ」と、食べる部分で味が変わる仕様になっている。
昨年中国から戻ってきた加藤さんは、9年ぶりの出展。「見た目は良くない」と苦笑いするが、口にした審査員満場一致での1位だった。「とにかく今はお菓子を作っていて楽しい。今後、もっとパティシエが増えたらうれしい」と話す。
商品化も
作品展に向けて仕事後に遅くまで残る2人に、アドバイスを送っていた同店の平井浩一代表取締役は「少しでも引っ掛かれば良いとは思っていたが、まさか2人とも1位を獲ってくれるとは。自分の事のようにうれしい」と労った。なお受賞した生菓子は、同店で期間限定での商品化を企画、進行している。
ツリーオーブン 上野さん2年連続受賞
市内旭町の「しあわせのお菓子 Tree Oven」のパティシエ・上野綾さん(24)=写真下=は、バタークリーム仕上げの部で銀賞を受賞。昨年の金賞に続き、2度目の受賞となる。
テーマは「ウエディング」。白い土台の上に、色とりどりのばらとカスミソウで彩り、ケーキの周りには細かいパイピングを施した=写真上。「バラの色や種類を調べ、濃淡をつけました。また、絞りを変えることでリアルさを表現しました」とこだわりを語る。ケーキ中央には英語で「Happy Wedding」の文字。みんなが笑顔でずっと幸せであるように、との想いが込められている。
「昨年はシェフにアドバイスをいただいて制作したけど、今回は自分の力で頑張った。嬉しいけど銀賞なので悔しい。また来年も挑戦したい」と前を向いた。
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