相模国飯山白龍太鼓保存会(鈴木由美会長)は9月5日、厚木市役所を訪れ、小林常良市長に東日本大震災で被災した、宮城県石巻市の旧・雄勝(おがつ)中学校と、太鼓を通じた交流を行ったことを報告した。
報告を受け小林市長は、「太鼓を通して友好関係が醸成されていると思う。この地にも起きるかもしれない震災を考える、いい経験になったのでは」と話した。
2013年から復興支援
同会は、2013年から6回にわたり、被災地を訪問したり、被災者を厚木へ招いての復興支援を行っている。
今回は8月21日と22日に、「東北でつながりを持った人のもとで演奏したい」と、石巻市を訪問。会員や会員家族ら24人が参加し、昨年、小学校を併設した新しい校舎を開校した雄勝中学校と、道の駅上品(じょうぼん)の郷で演奏を行った。
雄勝中学校では、太鼓の演奏のほか、石巻ならではの海の幸でおもてなしされたバーベキューなど、交流を楽しんだ。引率した田墨(たずみ)沙優里さんは、「石巻のみなさんは、毎回訪れるたび、温かく迎えてくださり、心あたたまる気持ちになります。今回は日程の関係で2カ所でしか演奏できませんでしたが、充実した時間を過ごすことができました」と笑顔で感想を話した。
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