厚木・愛川・清川 コラム
公開日:2019.11.15
ライフワーク
劇作家という仕事をしている。劇団活動はほぼ、お金にならないので、大きな舞台の脚本などを請け負うことで生きている。現在、新橋演舞場で上演中のスーパー歌舞伎II『オグリ』(市川猿之助主演)など。しかし作家として規模の大小は関係ない。むしろ自由に自分の世界を追求できる劇団公演用の書き下しは、40年近く大切にし続けて来た自身の存在証明である。お金にならなくても年に一本は、新作を書くことをノルマとして自分に課している。その最新作が、間もなく厚木でお披露目となる。
『最後の伝令 菊谷栄物語』というものである。昭和の初期に実在した舞台人で、喜劇王のエノケンの片腕と言われた人物だ。ジャズとお笑いをゴッタ煮にした娯楽作品を数々産みながら、昭和12年中国との開戦直後に兵隊にとられて、あっけなく戦死してしまった。その運命のコントラストがあまりに鮮烈で、長年温めて来たモチーフであった。満を持してそれを今年、書き下した。エロ・グロ・ナンセンスの極みと言われた浅草レビューの世界と、迫りくる戦争の時代。バカバカしく陽気でありつつ、シリアスな舞台。ぜひ大人に見て頂きたい作品である。
津軽出身のAKB48・チーム8の横山結衣さんを客演に迎えてお届けします。
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