厚木・愛川・清川 コラム
公開日:2020.04.17
コロナ
皆様、辛い日々をお過ごしのことでしょう。私と扉座も旗揚げ40年になろうかという歴史で最大の危機を迎えています。
感染拡大阻止の秘訣、集まらない、集めない、騒がない、触れ合わない。
それは演劇にとっての死を意味します。実際、夏までの予定がすべて消え果てました。このような事態において、もっとも初期から影響を受け、たぶん最後まで影響を受けるのが、観客を集めて行うライプパフォーマンスで、私の目下の課題はいかにして劇団を潰さないようにここを乗り切るかです。
一方で、こんな最悪な状況でも新たな学び、発見はあるもので、仕方なく使い始めたネット会議というものの便利さに今更ながら驚いています。会議や相談はお互いに顔を見てやるものだと、今まで敬遠していましたが、ネットの方がクローズアップで表情がよく見えることに気付き、何よりも移動する手間がないという楽チンさにやられています。
この事態の終息後、従来の集まる会議に戻れるか不安です。コロナ禍はこれからの人の暮らしも一変させてしまうのでしょう。
しかし、そんな時代だからこそ、生身の人間たちが一堂に会して祝ったり、祈ったり、歌い踊り演じる、そういう時間と空間が更に愛おしくなるはずだと私は信じます。
人の命を奪うのみならず、人々を分断する、新型コロナは悪魔です。その闘いに勝利する時、我々が求めるのは人々が一堂に会する祝祭です。
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