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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2020.06.19

The Interview
ブレない「テクノロジーとアートの融合」
東京工芸大学 第9代学長 吉野弘章さん

  • 【略歴】1965年東京都生まれ。東京工芸大学大学院芸術学研究科修了。1980年代より写真展のプロデュースやマネージメントに携わる。2003年に美術品としての写真の市場についての研究で日本写真協会賞新人賞・日本写真芸術学会賞奨励賞を受賞。京都造形芸術大学を経て09年に東京工芸大学に着任、15年に芸術学部長。

 厚木市飯山にキャンパスの一つを置く東京工芸大学。4月1日付けで第9代学長に吉野弘章氏(55)が就任した。同大の魅力などを伺った。



*  *  *



――東京工芸大学で初めてとなる同大出身者の学長。就任にあたり所信をお願いします。



 「1923年に小西寫眞専門学校として創立した本学。ちょうど100周年までが私の任期となります。本学の伝統と魅力を広く伝え、未来へ繋げていきます」



――東京工芸大の魅力をお聞かせください。



 「幕末に渡来した写真は、当時の最新のテクノロジーであり、撮影には芸術的な要素が必要でした。その中で生まれた本学は、創立当時からこれまでも『テクノロジーとアートの融合』を理念のひとつとして力を入れてきました。そのブレない創造的な教育は、最先端で人々に楽しまれ役立つもの。これからの時代を動かす原動力となりえるものです」



――新型コロナウイルスにより、学生生活にも大きな影響が出ています。学生たちにメッセージをお願いいたします。



 「本学でも5月からオンライン授業を進め、現在では段階的に対面授業も始まりました。オンライン授業の良い部分は、教育の新しい可能性として今後の資産になるもの。学生の皆さんも、今は不安があるかもしれませんが、新しい教育の時代の始まりに立ち会っていると、ポジティブにとらえ、一緒に頑張っていきましょう。必ず良い日はやってきます」



――厚木での思い出、エピソードがあればお聞かせください。



 「大学院時代に働きながら毎週末、厚木キャンパスに通っていました。仕事と学業の2足の草鞋、厚木での授業を終えると1週間も終了。達成感と共に眺める夕日は今も思い出すと胸に熱いものがあります。また先日は前学長に引き続き『ATSUMO(あつぎものづくりブランドプロジェクト)』に参加してまいりました。モノづくりは本学の基本。協力してお役に立ちたい」



――学長として今後推進していきたいことは。



 「才能だけでなく努力していくことが大事。頑張ることで花が開きます。創立当初からの理念で時代と向き合い、テクノロジー分野、メディアアート分野それぞれで世界的人材の育成に貢献していきます。また地域の皆さんとも協力していきたいと思います」

 

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