忘れていたこと
ライブパフォーマンス受難の日々は続いている。数字上は、この原稿を書いている8月第1週の時点で、新型コロナ感染による死者よりも、自殺による死者数が遥かに多い。今後、感染拡大による失業などが原因で自殺する人が増えると予想される。だから多少の無理を通しても、経済の優先こそが命を救うという意見がある。効率重視の世界観が導く解答だ。現在の政府の対応はGO TO キャンペーン等、そういう計算で成り立っているように思う。
しかし我々がそこに違和感を覚えるのは、命が計算によって表現されていることだろう。このウィルスを以て、自然が人類に対して警告を発しているとしたら、それは科学や経済が築いてきた今までの世界を見直せということだ。計算を一度止めよと告げている。
では計算を辞めて、何をするのか。もはや祈るしか手がないということか。たぶんそうだ。思えば我々は、祈ることを忘れていた。計算という武器が神仏も超える力を授けてくれると信じ切っていた。だからと言って今、慌てて宗教に頼るのも、打算と言う計算だろう。まずは素朴にお天道様に手を合わせるような心を取り戻すことで良い気がする。
芸能もその始まりは祈りだった。かつて歌や舞は厄病さえ退散させる神事であった。計算の世界に留まれば不要不急の娯楽に過ぎぬが、祈りと言う原点に帰る時、歌舞音曲は人の命に寄り添う力となる。忘れていた力を思い出せ……
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4月19日