▽小田原厚木道路や西湘バイパス、国道246号などの幹線道路を中心に、白バイやパトカーの機動力を生かした交通指導取締りを行う神奈川県警察第二交通機動隊。約125人の隊員をまとめる隊長に9月3日付で就任した。「県内では交通死亡事故が増えている。交通事故は一瞬で加害者、被害者になってしまう悲惨なもの。一人でもそのような人を出さないように、取締まりをしながら署員とともに地域の声に応えていきたい」と話す。
▽横浜市の出身。父親が警察官で、よく自宅に同僚を連れてきては和気あいあいとしている姿を見て育った。物心がつく頃には、警察官をめざすように。20歳で警察官になると、津久井警察署(相模原市)に赴任。それからは交通、警備、地域、総務、警務とさまざまな部門を経験してきた。同隊には約25年ぶりに戻ってきた。「当時は毎年全国で1万人以上が交通事故で亡くなっていた第二次交通戦争と言われていた時代で思い入れがある。パトカー乗りになりたくて警察官になったというのもあるし戻ってこれて嬉しいね」と笑う。
▽4人家族で、長男も自身と同じ道を選び、親子3代で県警の警察官に。また、次男は厚木市内で働いており、厚木とも「縁を感じる」と言う。座右の銘は、「雨にも負けず、風にも負けず」。「人生も警察官としても誠実でありたい」と話す。隊長として同隊に赴任し、「警察署とは違う業務であるにもかかわらず、地域の方に温かく支えられている」と改めて恵まれた環境にあることを実感。地域のためにもめざすは交通事故の抑止だ。「交通事故は自動車でも歩行者でも『思いやり』があれば防げるものが多い。車も歩行者も道路を使う全ての人に、思いやりを意識してほしい」と話す。
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