厚木・愛川・清川 社会
公開日:2020.10.02
山岳事故に備え合同訓練
厚木市と川崎市の消防
厚木市消防本部と川崎市消防局による山岳救助合同訓練が、9月28日に行われた。
山間部での事故や災害発生時の救助体制を強化しようというもので、厚木市だけで約50人の隊員が参加した。
訓練は、丹沢山系で滑落した登山客から厚木市消防本部が救助の要請を受けたことを想定。現場の状況を確認して神奈川県下消防相互応援協定に基づき、川崎市消防局に出動を要請。現地に到着した同市消防局のヘリコプターに要救助者を収容後、七沢から約6・5Km離れたぼうさいの丘公園(厚木市温水)に搬送した。多くの隊員が多岐にわたる役割を経験できるよう、配置を変え3回の訓練が実施された。
訓練に参加した厚木消防署警備第一課の穂坂眞介さんは、「実際にヘリを使って訓練できる貴重な機会。他市の隊員と顔の見える関係を築き、いざという時の連携を深められるのも合同訓練のメリット」と話した。
同訓練は、近年増加する登山者からの救助要請や山間部での災害発生に備えて2001年から実施。山間部で空中停止した状態のまま機内に要救助者を運びこむ実践的で広域的な訓練の貴重な場となっている。
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