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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2021.01.22

こんな時だからこそ

 2度目の緊急事態宣言が出て、先日、お伝えした文化会館で開催予定だった厚木ミュージックフェスティバルの特別ワークショップが中止になってしまいました。扉座も、また予定変更を余儀なくされています。年は明けても夜明けは遠い。



 それでも希望を語ります。



 年末に新宿で劇団公演を実施しました。密を避けるため出演者、スタッフの削減とか、突然のトラブルに対応可能な演目編成とか、当初の企画を大変更した「with」コロナ公演でありました。それでも感染者数は増え続けていて、お客さんの中に「勤め先からイベント参加を禁止されてる」、「高齢者が家にいて不安」という声がたくさんありました。



 皆さん、すまない、と謝って下さるのです。無駄に悩ませてしまい謝るべきはこちらなのに。チケットだけ買って劇団を支えたいという方が続出しました。「乗り越えて!」「次は行くから!」涙が出るような温かいメッセージとともに。せめて御礼をと思い急遽、ご支援チケットと言う特別枠を設定し、記念チケットとパンフレット、お礼状を添えてお届けしました。結果、ご支援チケットの売り上げが300枚近くになりました。



 入場してもその座席はない架空チケットです。それでも心は繋がり、その方たちの思いも劇場に来ていると毎日感じつつ、空席の座席にも励まされて無事に千穐楽を迎えました。



 苦難の時に結ばれる絆の深さを噛みしめています。

 

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