新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への優先接種が3月8日、厚木市立病院で行われた。
神奈川県の第二種感染症指定医療機関に指定されている同院では、県央地域の新型コロナ患者を受け入れている。ワクチンは、3月5日に県から1箱(195バイアル・975回分)を受領。8日は、同院接種希望者749人のうち約40人が接種を受けた。
ワクチン接種の注射は、同院の長谷川節院長が行った。新型コロナ専門病棟で勤務している20代看護師は「重症化のリスク軽減もあるので、安心できる」と話した。長谷川院長は「待ちに待った日です。感染しないように集中しながらの業務なので、ワクチンが精神的な負担軽減につながる」と話した。
今後、3月下旬に2回目のワクチンが同院に届けられ、新型コロナ患者に接する機会の多い医師や看護師から順に接種を行うほか、市内医療機関従事者への接種も行っていくという。
巡回接種の流れを確認
厚木市では、新型コロナウイルスワクチンの接種に向けて3月10日、市内及川の睦合西公民館で巡回接種のシミュレーションを行った。
市のワクチン集団接種では、常設の保健福祉センターと14公民館の巡回で実施する予定となっている。
この日は、地域住民や厚木医師会など約80人が参加し、巡回接種の流れを確認した。冒頭あいさつに立った小林常良市長は「円滑に進めるために大切な試み。良かったことや改善点を見つけ、接種にいかしていきたい」と話した。
シミュレーションでは、検温や受付け、予診表の確認の後、医師による予診を経て接種を受ける流れを確認した。参加者からは「案内の人もいてとてもスムーズだった」「書類はあらかじめ記入しておいた方が良いと感じました」などの感想があがった。厚木医師会の馬嶋順子会長は「一つひとつの工程を丁寧に対応できる時間配分を考えたい。全ての会場で、副反応に迅速に対応できる体制も整える必要がある」と話した。
厚木市のワクチン接種に関する問合せは、コールセンター【電話】0570・054・666へ。
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