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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2021.05.14

こんな時だからこそ

 ここから6月に向け、準備を進めてゆく公演が3つ続きます。一つは昨年春、公演中に打ち切りを余儀なくされた「スマホを落としただけなのに」という舞台。評判が良かったので、関係者一同、あまりに無念で何とか復活公演をという執念で実現させた緊急再演です。もう一つは歌舞伎座にて市川猿之助さん主演で上演される「日蓮」という新作。3つめは6月末に1年半ぶりの厚木公演を行う予定の我が扉座の新作「解体青茶婆」です。



 「日蓮」は日蓮生誕800年を記念する特別企画で、以前から準備を進めていたけれど、コロナ禍に翻弄され、企画そのものが暗礁に乗り上げかけました。しかしこんな時だからこそ、深い祈りの舞台を創ろうという関係各位の熱意で実施が決まりました。



 また扉座の新作は江戸時代の蘭方医・杉田玄白を描くもので、昨年からの自粛生活中、医学をテーマにした作品を劇団で作ろうと思い至って製作するものです。これも今この時だからこそ、わざわざ創って上演する意味のある舞台にしなくてはならないと思っています。



 しかし現在の状況でこの3つが無事に上演できる保証はありません。その不安に心はすり減るばかりです。しかしやれると信じて支度に励むしか私たちに出来ることはなくて、それぞれのスタッフ、出演者たちと励まし合って逆風の中を進む日々です。



 この試練がいつか、何かの恵みに結実する時は来るのでしょうかね?

 

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