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厚木・愛川・清川 文化

公開日:2022.09.16

猿ヶ島育ちなら知っている
「お月見ちょうだい」

  • まんじゅうや柿などを袋に入れる地元っ子

  • 子どもが家々を回った4年前の様子

  • 中秋の名月だった10日(写真は三川合流点)

 中秋の名月が夜空に浮かぶ9月10日、猿ヶ島自治会館前で恒例行事「お月見ちょうだい」が賑わいを見せた。



 会館前にはススキが飾られ、まんじゅうや柿、サトイモや梨などがずらりと並び、そこに続々と現れる親子連れ。「お月見ちょうだい」と声をかけると、大人が「どうぞ」「あら大きくなったね」とお菓子の袋を手渡す。そしてあゆコロちゃんと一緒に記念撮影。



 行事は猿ヶ島で半世紀以上前から続いており、本来は有志の家々が縁側などにお菓子を並べ、地元っ子が一軒ずつ「ちょうだい」と訪れる。どこかハロウィンのようだ。地元出身の落合峰子さん(77)によると「私が小さい頃は、収穫祭のように芋や果物が並んでいて、袋を手に訪れたものです。頂いた野菜は親に渡すんですが」と懐かしむ。当時は子どもだけの「親公認の夜遊び」イベントだったらしい。



 現在はボランティア団体「SGSゴーゴー」(潮田久美子代表)が地元っ子のために開催。住民が絆を求めているのか「昔に比べて活気があるんですよ」と潮田さん。ただ、ここ3年は感染防止のため会館前でお菓子を配る形に変えた。メンバーは「本当は元の形にしてあげたい」と話す。地域の子どもが家々を巡ることでお互い顔見知りになり、地域の絆が深まるからだ。この日は20人ほどの子が訪れ、ずっしりとした袋を嬉しそうに持ち帰った。

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