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厚木・愛川・清川 社会

公開日:2023.07.14

アメザリ・ミドリガメ
「逃がしちゃだめ」
外来種の規制強化周知

  • アカミミガメを持つ市職員

 今年6月から「アカミミガメ(ミドリガメ)」「アメリカザリガニ」が条件付特定外来生物に指定された。飼育、無償譲渡はできるが、売買や野外放流は罰則対象。厚木市環境総務課の窓口では、6月に市内で放流され捕獲されたアカミミガメが保護されており、啓発に一役買っている。

 アカミミガメ、アメリカザリガニは日本全国に広く分布している外来生物。ペットとして一般的だが高い繁殖力を持ち、野生化したものが生態系に影響している。環境省は被害を防ぐため、6月1日から両種を条件付特定外来生物に指定した。

 生きた個体を逃がす・放すことは故意に関わらず違法に。生きた個体の輸入・販売・購入も禁止となる。無償であっても、景品など大量の頒布は禁止となる。

 一般や学校などでペットや教材として飼育する場合は、逃げ出さないよう管理する条件で可能。飼えなくなった際などは、無償譲渡はできる。

市内でカメ確保

 二種のうち特に厚木市内で課題となっているのがアカミミガメだ。幼体のミドリガメは3cmほどで、ペットとしても人気が高い。一方、飼育下での寿命が約30年と長く、成長するとオスは20cm、メスは30cm近くまで大きくなるため、飼いきれずに放してしまうケースが多いという。

 6月上旬には、あつぎこどもの森公園(厚木市中荻野)で本来生息していなかったはずの個体が発見された。公園で活動する団体から連絡を受け、市が確保。現在、市役所第二庁舎にある環境総務課で保護、管理されている。

 体長20〜30cmほど。当初は一時的な措置の予定だったが、同課を訪れた来庁者や他の課の職員らから声を掛けられることも増え、啓発に一役買っている。現在の呼び名は「カメ」でプラケースで飼育されている。同課は「職員として活躍してくれているが、家族として迎えてくれる方がいれば連絡を」と話した。

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