厚木・愛川・清川 社会
公開日:2023.08.25
まるで自分史 エンディングノート
私が主役の1冊
元気なうちにやっておきたいのが、自分を振り返り、これからを思い描く作業だ。厚木市では6月から「じぶんノート」の配布を始めた。自分の経歴や思い出、これからやりたい事、資産、かかりつけ医、希望するケアなどが書き込める。
書くことで1日を過ごす目標ができたり、仮に自身が危うい状況になったとしても、しっかり思いが伝わるため家族が悩む負担を減らせる。保健福祉センター1階ロビーなどで入手可能。担当課は「記入した上で、記載内容について身近な人と語り合って」と話す。
愛川町社会福祉協議会が出しているのは「わたしのこれからノート〜未来へつなぐ覚書き」。同様に自分の経歴やこれからの事、夢中になっている事などを考え、書き込める構成だ。同会は「気持ちや考えは変わるもの。書き直しても良い、大切な方に話すことも忘れずに」と話している。
遺言の形には細かなルール
財産を誰に、どう配分したいかを伝える「遺言」は、自筆証書遺言と、証人の立会いとともに公証人が書く公正証書遺言などがある。
自筆は自分(遺言者)が日付や氏名、財産分割内容など全文を書き、押印して作る。隠匿・偽造されたり保管場所が分からなくなる事もあるので注意が必要だ。家庭裁判所による検認の手続きも必要になる。公正証書遺言は2人以上の証人とともに公証役場に行き、本人の口述を公証人が筆記する。遺言は法律で作り方が定められ、正しく作られないと無効になってしまうこともあり、法律の専門家に相談するのが無難だ。
知っておきたい成年後見制度
「将来自分が認知症などで物事を決めることが難しくなるかも―」。一人で決めることに不安や心配のある人が、重要な契約や財産管理、手続きなどを手伝ってもらう「成年後見制度」を知っておく事も大切だ。
認知症などの程度により「補助」「保佐」「後見」の3つが用意されており「法定後見制度」と呼ばれ、家庭裁判所が後見人を決める。
もう一つの「任意後見制度」は将来の判断能力が低下した時に備えて、あらかじめ自分が選んだ任意後見人に、財産の管理など、してもらいたいことを契約する制度。
このほか自分の葬儀や納骨、片付けなどで頼れる人がいない場合、事務をお願いする「死後事務委任契約」や不動産などの財産管理や処分を託す「家族信託」なども。法律の専門家に聞けば詳しく教えてくれる。
ペットの将来も
飼い主が施設に入ってしまったり、飼い主が突然亡くなって犬猫が残されるケースもある。ペットとはいえ飼い主の財産であり、仮に引き取り手がいても単純に世話を受け継げないことも。県動物保護センターでは「ペット信託や老犬ホームなどもある。ペットがかわいそうな事にならないよう、将来誰が面倒をみるかを、書いておくことも大切」としている。
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