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厚木・愛川・清川 教育

公開日:2023.09.01

厚木市
給食無償化へパブコメ
来年度から市内小中で

 子育て支援充実に向け、厚木市は来年度4月から市内小中学校の給食費無償化を目指し、9月1日からパブリックコメントを実施する。公立校の生徒の給食費徴収をやめ、私立校生などへは給食費相当額を申請給付する検討を進める。

 学校給食無償化をめぐっては、子育て支援や教育環境の充実を目的に、近年各自治体で取り組みが広まっている。

 文科省でも今年4月に行われた「こども未来戦略会議」の中で、無償化する上での課題整理の検討が行われている。

 神奈川県内ではこれまで、2020年に初めて中井町が中学の無償化を開始。近隣では今年4月から清川村が小中を無償化。ほか箱根町や大磯町など比較的小規模自治体で事業が開始されてきた経緯がある。

 厚木市では、市立すべての小中学校で学校給食を実施している。学校給食法に基づき、費用を保護者から徴収。経済的に支払いが困難な家庭は就学援助制度を活用し減免してきた。

 今回「子育てしやすいまち厚木」を目指し、経済状況で区別しない子育て支援施策として取り組まれる。子育て世帯の負担を軽減し、市の将来を担う子供たちの健やかな成長のため食の環境の充実を、社会全体で支える計画だ。

 全額市の補助で負担し、経費など約7億2270万円を見込む。

 現在の厚木市の給食費は1人当たり、小学校が年額平均4万4590円、中学が4万7850円となっている。

 16年以来、変わらない金額。市学校給食課によるとこの額は県内でも安く、文部科学省の2021年の調査によると、全国給食費平均は小学校が5万3724(月額4477)円、中学校が6万1452(月額5121)円となっている。

市民アンケ実施

 計画に向け、同課は7月に市民へ無作為抽出でアンケートを実施。4500件の送付に対し、1600人の回答を得た。

 「給食費無償化が必要」と答えたものが8割超だった。子育てにおける経済負担について「給食」と答えたものが2割。また、給食の現状で優先すべきは「栄養バランス」と答えたものが最多の27%だった。

 パブリックコメントは10月2日まで実施。市HPほか、厚木市役所市政情報コーナー、公民館などで閲覧できる。詳細は同課【電話】046・225・2683へ。

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