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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2025.01.10

厚木青年会議所の理事長に就任した
木村 惇(まこと)さん
厚木市田村町在住 37歳

JCと歩む成長の道程

 ○…厚木市・愛川町・清川村の若手経済人がまちづくりや地域活性化に取り組む厚木青年会議所(厚木JC)。理事長として臨む今年は「神奈川ブロック大会」を厚木市に誘致して9月に開催するなど、JC活動の集大成となる記念の年。「夢を見ることが難しいといわれる時代に、若い子たちがもう一度チャレンジしてみようと思えるようなメッセージを伝えられたら」と意気込む。

 ○…厚木高校では、部員一人のボクシング部で黙々とサンドバッグと向き合った。「あと一歩でインターハイに届かなかった。そんな悔しさが、反骨精神につながった」という。大学卒業後は外資の生命保険会社やITベンチャーに勤務するも、「どうもしっくりこなくて」。土木業を営んでいた父親の影響もあり、26歳で一蓮建設を創業。汚れた環境下でも清らかさを保っていることをたとえた「泥中の蓮」が、社名の由来だ。

 ○…学生の時分からビジネス書を読み漁り、多くの経営者とも出会う中で成功をつかむ自信があった。しかし経営の手綱を握るようになると、「自分なんて全然大したことなかった」。そんな思いで門を叩いたJCで、人脈作りや信頼関係の築き方を学ぶ。若手会員の育成などを経験する中で培った「教えることは最大の学び」という理念は、社員と向き合う際の羅針盤となった。

 ○…「誠の心を尽くして行動すれば、いつか天に通じ認められる」。そんな理念を共有しようと、スローガンを「至誠」に決めた。年を追うごとに募るのは、「自分も会社も、厚木青年会議所と共にあった。次の世代にも、そんな財産を残したい」という思い。JCは自らを成長させてくれた挑戦の場。後進にも、そんなフィールドを歩んでほしいと願う。

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