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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2025.03.14

3月22日から写真展を開く愛川山岳会の会長を務める
染矢 敬一さん
愛川町半原在住 67歳

故郷でつなぐハイカーの輪

 ○…野生の動植物との出会いや登山客同士の交流が、次の頂を目指す原動力になる。会長を務める愛川山岳会の恒例行事として3月22日から始まる写真展では、11人の会員が撮影した四季折々の山の表情や山野草の写真などを通して、登山の魅力を伝える。「写真展をきっかけに、山岳会の活動にも興味を持ってもらえたらうれしい」と、準備に熱が入る。

 ○…愛川町半原で生まれ育ち、初めて登った山は丹沢山地で「半原富士」とも称される仏果山。大学時代には八ヶ岳に登り、「山頂からの壮大な景色は今でも忘れられない」とすっかり山に魅せられた。日本百名山を目指す登山人生を送り、記念すべき100座目の完登は3年前、北アルプスの水晶岳だった。「高山植物が見ごろの時期で、辺り一面お花畑。まるで天空の楽園のようだった」

 ○…教員を経て入庁した愛川町役場では、総務や福祉、消防などの部署をわたり歩いた。教育委員会時代には、愛川中原中学校の開校に携わったことが思い出深い。昨年からは、愛川東中学校で障害のある生徒や外国籍生徒の学習を補助するインクルーシブサポーターとしても活動。「みんな純粋でのびのびと育っていて、私も元気をもらえる」と、愛川の自然に育まれた子どもたちの成長を見守る日々を送る。

 ○…山岳会では、宮ヶ瀬ダムから高取山の登山道で草刈りやロープ張りを行い、町内60カ所以上に山岳標識を設置するなど登山道整備に取り組んできた。「登山客から感謝の言葉を掛けられるとうれしい」と相好を崩し、空前の低山ブームで町内を訪れるハイカーも増え、「東丹沢からの眺めは格別ですから」と誇らしげ。地元の山々は、少年時代から変わらぬ格好の遊び場でもある。

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