厚木・愛川・清川 人物風土記
公開日：2025.08.15
厚木税務署長に就任した
大江 吉彦さん
厚木市水引在勤 51歳
仕事も家族も両方大切
○…税に対して国民の関心が高まる中「市民と直接接するのが税務署。税の最前線に立つ者として、人間関係を大切に相手を尊重しながら、市民の信頼を構築していきたい」と意気込みを話す。「ｅ-Ｔａｘ（イータックス）」というシステムを利用すれば税務署に足を運ばなくても手続きを進めることができる。「スマートフォンで済ませることができてとても利便性が高いので、もっと市民に利用していただきたい。その啓発に取り組んでいければ」
○…広島県生まれ。京都大学、同大学大学院を卒業。「理科系なんです」と話すとおり、学位は理学博士だ。国税庁には「技官」として入庁。所管する酒類の研究に携わった。これまで全国新酒鑑評会の審査員などを務めたこともあるとか。「国税局鑑定官室」という部署に勤務していたときには適正で公正な酒税の賦課のために、年間２０００点の酒を鑑定したことも。「もともと日本酒は好きなほうで…」と少し恥ずかしそうに笑顔を見せる。
○…「酒造元は全国にあるため、お酒の業界の活性化が地域の活性化につながる」と強い思いを持つ。一方で世界における日本酒の認知度はまだまだ低い。「日本酒は世界に誇れるものだと感じている。フランス料理でワインの代わりに日本酒を飲む。そんな時代になるよう力になりたい」と夢を語る。
○…小学校４年生の双子の息子たちと小学校１年生の娘、妻との５人暮らし。「これから山形に家族旅行の予定なんです」とうれしそうに話す。ライフ・ワーク・バランスを大切にどんなに仕事がハードでも子育てには参加する主義。「自分が実践して手本を示し、部下にも両立ができると感じてほしい」と話す言葉は力強い。
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