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厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2025.08.29

映画と洗濯を組み合わせたイベントを行った洗濯文化研究所で店長を務める
高橋 知世さん
厚木市下荻野在住

町に笑顔を増やしたい

 ○…屋外で映画を鑑賞している間に、洗濯代行を頼めるサービスを組み合わせたユニークなイベント「洗文研シネマクラブ」を8月23日に実施した。自身が勤める洗濯文化研究所を広く周知したいと6月頃から準備に着手。急ピッチで夏休み中に間に合わせた。当日は子どもから高齢者まで約20人が交流し、ポップコーンなどを片手に映画を楽しんだ。「地域の人の笑顔を見られて良かった」とにっこり。

 ○…愛川町中津の出身。両親は共働きで、「自然と良い子でいようと思っていた」と振り返る。祖父母と過ごすことも多く、高校時代から介護の仕事を目指した。進んだ専門学校での障害者施設実習が転機に。意思の疎通が取りづらい中でも、「楽しいとか面白いとか、どうしたらそんな表情をしてもらえるのか、見つけていくのが楽しかった」。その後は社会福祉士、精神保健福祉士の資格を取得。長く障害者施設で働いた。

 ○…コインランドリー、洗濯代行、クリーニング、さらに地元の人のよろず相談も承るのが洗濯文化研究所。地域の中心となり、賑わいと笑顔を増やしたいという施設の姿勢に共感し、2022年のオープン時から働き始めた。昨年にはクリーニング師の資格を取得し、今年の4月から店長に。その仕事は店の運営、接客、配達、世間話まで幅広い。「やれることは全部やります」

 ○…夫と愛犬と暮らす。活発に見えて手芸好きな面もあり、9月には自身の趣味を生かした手芸イベントも開催予定だ。「文化」の名のもとに、物語が感じられる会社とのコラボ企画や、上映会も継続していく。「地域の人が安心できて自然と集まってくるような、楽しい洗濯屋さんを作り上げていきたい」と微笑んだ。

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