戻る

厚木・愛川・清川 人物風土記

公開日:2025.11.07

11月15日に行われる「森もりマルシェ」の実行委員長を務める
仁藤 和子さん
厚木市森の里在住 76歳

森の里をふるさとに

 ○…厚木市制70周年と森の里40周年を記念して、森の里若宮公園で初開催される「森もりマルシェ」。4年ほど前から森の里朝市運営委員会に携わってきたこともあり、このイベントの委員長に抜擢された。今回は朝市の出店者に加え、厚木市内の店や農家にも声を掛けた。その結果、キッチンカー9台と22店舗が並ぶことに。「想像より大掛かりになってびっくり。さまざまな世代が楽しめるイベントにしたい」と微笑む。

 ○…横浜市中区の出身。夫の転勤に伴い、厚木市内で住まいを探している時に、森の里地区で新築の分譲が始まった。「最初に訪れた際は自然ばかりで、こんなところに家があるのかと驚いた」と笑う。それから学校が作られ、多くの世帯が移住し、街が発展していく様を目の当たりにしてきた。「とても住みやすくて愛着のある地域。交通の面だけは大変ですけど」と苦笑する。

 ○…子どもの頃から歌うことが好き。30年ほど前に合唱団のコンサートを客席から見た時に、「自分もステージに立ってみたい」と思い立った。今では伊勢原混声合唱団とコーラス・和音の2グループに参加。ともに週に1回、練習に励んでいる。また、夫婦でボランティアグループに参加したり、地域では民生委員や人権擁護委員を務めたりもしている。「本当は前に出るより、縁の下の方が好きなんです」

 ○…森の里の開発が始まって40年。当時に入居した世帯が多いため、街の高齢化が進んでいるのが現状だ。今回のマルシェのテーマを「未来へ続く、ひとつの輪」としたのも、若い人へのアピールを考えたからだ。「街を巣立った人たちが帰ってきて、森の里をふるさとだを感じられるイベントにしたい」。静かに意気込んでいる。

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    厚木・愛川・清川 人物風土記の新着記事

    厚木・愛川・清川 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS