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厚木・愛川・清川 社会

公開日:2025.11.07

厚木市
せん定枝を資源に
都実業と協定を締結

  • 協定締結式に出席した都実業の生川代表取締役会長(左)と山口市長(中央)

 厚木市は、市内造園事業者などが排出するせん定枝の資源化を推進するため、建設工事やグリーンリサイクル事業を手掛ける都実業(鎌倉市/生川誠司代表取締役会長)と「草木灰提供に関する協定」を10月28日に締結した。

 この協定は、せん定枝を資源として有効活用することで、循環型都市の実現を目指すもの。協定を結んだ都実業は、市内の造園事業者などからせん定枝を回収し、自社バイオマス発電所の燃料として活用しており、2024年度には、62社の事業者から合計2919トンのせん定枝を回収したという。

草木灰を無償配布

 この協定の締結により、都実業は発電の過程で発生する焼却灰を「草木灰」として市に無償で提供する。市はこれを環境センターや環境系のイベント、公民館行事などで市民に無償配布し、せん定枝のリサイクルをPRしていく。

 提供される草木灰は、カリウムが豊富に含まれているアルカリ性の肥料の一種。根や茎が病害虫や寒さの影響を受けずに強く育つための必須要素が含まれるため、農家や家庭菜園の愛好者に重宝されているという。なお、家庭から出されるせん定枝は、市が回収して堆肥化していく。

 市役所で行われた締結式には、都実業の生川代表取締役会長と山口貴裕市長が出席。生川会長は「協定締結をうれしく思う。多くの人に、肥料などとして草木灰を利用してもらえるようPRしたい」と話し、山口市長は「循環型都市の実現のためには市民や企業、団体の皆さんの協力が欠かせない。共にごみの減量や資源化に取り組んでいけたら」と述べていた。

 この種の協定は、県内では藤沢市、茅ヶ崎市も同様に締結している。

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