厚木・愛川・清川 社会
公開日:2025.11.28
厚木市
合同で医療救護訓練
大規模災害を想定
厚木市立病院(長谷川節院長・水引)で11月16日、同院と厚木市、三師会(厚木医師会・厚木歯科医師会・厚木薬剤師会)による合同の「医療救護訓練」が行われた。
これは、災害拠点病院に指定されている同院で、大規模災害時に円滑な対応ができるよう関係機関との連携を深めるために行われたもの。同院では2024年に脱着式の防水板を活用した防水壁を整備し、河川氾濫などの水害発生時にも医療を提供できるようにするなど、防災機能の強化を図っている。
訓練は震度7の首都直下型地震で甚大な被害が出ているという事態を想定し、同院職員をはじめ、三師会の関係者ら約190人が参加した。
院内を4つのエリアに分け、正面玄関前では、来院患者の状態を素早く見極め、緊急度や重症度に応じて振り分けるトリアージを実施。そのほか、軽症者に対応するエリア、中等傷者に対応するエリア、重傷者に対応するエリアに分かれ、参加者らは一つひとつの手順や対応を確認しながら訓練を行った。
厚木医師会の高野秀雄会長(57歳)は、「市職員や医療従事者が一堂に会して訓練できたのは非常に意義がある。今回の訓練が、災害発生から終息までの全体像を見据えるきっかけになれば」と訓練を振り返った。
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